■三菱自動車のリコール隠しとその体質

 なんと当方が所有する軽自動車も三菱で、リコール対象車である旨の連絡があった。連絡があってから約2ヶ月を経てやっと交換部品の手配がつき、この度その作業を終えることが出来ました。
なんと運の悪い事やら、安全に関わる因縁付きの車を手に入れてしまったことになるのです。
この交換部品の信頼性も保証されていないとの裏情報もある。
 三菱自動車のリコール隠しは今回に始まったことではありません。以前にも別件ですがやはりリコール隠しが露呈し、その結果として車の販売が下降線を辿り、ダイムラーベンツの支援を受ける形になった筈です。ところが、それにも関わらず経営陣のリコール隠し体質は改善されず、今回の三菱ふそうのタイヤ脱落事故からトラックのみならず乗用車、軽自動車まで問題が波及してしまった。
 三菱の性能の良いエンジンや技術を見込んで投資を試みたダイムラーベンツにとっては、とんでも無いしっぺ返しに感じていることだろう。
 ダイムラーベンツが経営から手を引くことになり、他の三菱グループ企業が支援に名乗りをあげてきているが、一度どころか二度、三度の信頼を失墜した三菱自動車の経営再建が危うくなって来てしまっている。
これだけの汚点を残し、経営を悪化させた経営陣が失脚するにあたり、当然退職金などはあり得ないと思うが。再建の為に工場・事務所の整理統合などにより約1万人がリストラされるというニュースもあり、下層社員にとってはとんでもない迷惑だろう。私が軽自動車を購入した営業担当者もこの6月で会社を辞めるとの挨拶をうけた。たぶん、直接のリストラではないにしろまだ若いので会社の行く末を案じての今回の不祥事が背景にあるのは間違いないと思われます。
今後、三菱自動車が全社一丸で体質を改善し、ユーザーの信頼を取り戻し、経営の立て直しを図るにはこれから先茨の道が待ち受けていることと思う。

(2004.05.22)
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