■サッカーアジアカップ2004における中国サポーターの反日行為について

 さる7月17日から中国各地に数箇所に分かれてサッカーアジアカップ2004の予選リーグ、決勝トーナメントと熱戦が行われてきた。
 この大会の中で中国人サポーターの応援の仕方が余りにも反日的で、スポーツ競技の第一義であるフェア精神に欠ける行為が日本チームがプレーする会場で起きている。試合開始前の国歌斉唱の時も無視したり、ブーイングしたり、フェアプレーに対する応援ではなく一方的に日本の相手チームを応援し、日本のプレーに圧力を欠けるなど、政治・スポーツを唱える前に大切な前提をが欠如している状態である。
 確かに日本が第二次大戦前に中国を侵略したのは歴史的事実であるが、日本はポツダム宣言を受諾して敗戦し、それからもう既に50年以上の月日が経過しているのである。過去の事実を水に流す必要はないのだけれど、世代が異なる今の時代までスポーツの場でそんな表現や行動をとる必要があるのかと中国人民の人間性を疑いたくなる行為であると思う。
1989年の天安門事件以来、経済開放で中国共産党の足場を守る為に教育による愛国運動を盛り上げる政策を取ったのだが、その材料にされたのが旧日本軍の侵略行為だった。その教育を受けた20代、30代の若者が反日教育を受けサッカー場で反日行動をとっているわけです。
 この中国をはじめ北朝鮮をみるといかに思想教育というものが国民や国家を変えるほど怖いものであるかということをしみじみ痛感させられるのである。
 即ち、改めて日本を含めて教育というものが如何に大切なものであるかということを教えてくれているものと思う。
中国が国家として大国かもしれないが、国民として劣等国にならないよう希望するものである。

(2004.08.04)
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